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2009-06-09

本当に何も起こらなかった新聞小説

藤野千夜さんが朝日新聞の夕刊に連載していた『親子三代、犬一匹』が、今週で完結しました。

連載開始前の告知記事中の作者コメントで「事件らしいことは何も起こらないお話です」みたいなことが述べられていたとおり、東京の下町に住む一家のゆる~い日常が主軸となった小説でした。
もちろん、何も起こらないゆるい小説自体はあってもいいし、ネットをざっと見た限りでは、好意的な感想のブロガーは皆、そこをこそ評価する傾向が見て取れます。
次から次へとスリリングな事件が起こる手に汗握るジェットコースタードラマばかりが優秀なエンターテイメントであるわけでもないでしょう。

とはいえ、芥川賞作家でもある藤野千夜さんが、天下の全国紙・朝日新聞に連載小説を書くからには、何かこう、もう少し「しでかして」ほしかったという気も、私なんぞはしてしまいます。

特に、中盤から私が思わず注目してしまったポイントについてのオチは、えーっ、マジで単に「親戚だから顔が似ていた」だけなんですか!?

願わくは、じつは二重人格(正式には解離性同一性障害)の同一人物とか、せめて、じつは一卵性の(ゆえにどちらか一人はトランスジェンダー)双子………みたいなことは、やっぱ期待してはイケナイのでしょうか。
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うーん。
やはり朝日新聞。上野千鶴子さんが20年前に「ミッドナイトコール」の連載を引き受けた経緯を単行本のあとがきに記した際の表現にある「どんな人が読むかわからない、810万読者のプレッシャーに心理的に負けて、どんな人でも精彩のない文章を書いてしまうと伝えられる紙面」(!?)というのは、もしかして今ココでも有効だった(失礼!m(__)m)のか?

いゃー、朝日カルチャーセンターで一回きり講演したことがあるだけの私(^^ゞには、ちょっと想像が及びません。
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