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2009年6月

2009-06-28

佐倉満咲、上野千鶴子に食いつく

先日に引き合いに出した上野千鶴子『ミッドナイトコール』ですが、20年前の新聞連載当時にコレを読んだのが、私が上野千鶴子さんのまとまった質量の文章をしっかり読んだ最初の機会だったと言ってもよいかもしれません。

当時は高校の社会科の講師をして(決してM教師だったわけでは……)いた時期ですから、授業の参考資料にと、紙面を切り抜いたスクラップも残っていたりします。

◎そのあたりの様子をよく見ると、結局トランス以前である当時の興味関心と、トランス以後の現在の興味関心分野、じつはあんまり変わっていない(^^)
当時の他のスクラップ記事中に、最近の知り合いの名前を発見してビックリとかも。
『ミッドナイトコール』にしても連載当時に意識せずに、紹介されている蔦森樹さんのことを読んでたりしたんですねぇ~(^^ゞ
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で、そんなわけで現在ではウチには、10年ほど前にドーンセンターの今は無き本屋(T_T)で買った朝日文庫版の『ミッドナイトコール』もまた存在するのですが、むろんソレは、普段は仕事部屋にある文庫本を並べた書架に収納してあります。

ところが、先日、その書架をなにげなく覗き込んだ我が娘・満咲@もうすぐ10歳 が、いきなり「へぇ~、ミッドナイトコールかぁ」。

いゃ、隣には『銀河鉄道の夜』とか『時をかける少女』とか、他にも往年の星新一や小松左京作品に、ちょっと古いけど集英社コバルト文庫の諸タイトルが並んでいるのに、なのに、なぜにそれらを差し置いていきなりズバリ上野千鶴子なんでしょうか!?

何か満咲の心にヒットするものがあったというのでしょうか??

ぅーむ、小学4年生にして、すでに上野千鶴子さんの著作に食いつく我が娘・満咲。
やはり、ただ者ではない!?(^o^;)

★余談ですが、“ドーンセンターの今は無き本屋”などを代替するシステムとして立ち上げられたサイト(設立には上野千鶴子さんらもかかわっているらしいです)が、こちら↓「WAN」↓。
http://wan.or.jp/

ちなみにNPO法人SEANもこのネットワークに団体登録しています
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※なお上野千鶴子さんの最新文庫本はこちら

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2009-06-19

「お父さんの写真」それは無理

それは無理
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関西の某スーパーが、父の日に合わせて実施したキャンペーンが、「お父さんの写真を見せると、父の日プレゼント好適品の割引クーポンがもらえる」というものだとか。

でももしも、いかに間違いなく実の父親の写真でも、ソレが「お父さん」の社会通念から大きく外れる姿だったら……!?
というわけで、これまた我が家には使えないサービスですワ(^o^;)。

……もっとも、もらえるのが「父の日プレゼント好適品の割引クーポン」だとしたら、もらう必要もないケドね(もしかしたら社内的には、少なくとも母子家庭の子どもはどうすんねん? という問題は、この理屈でクリアされたのかも??)。
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◎これまでの「父の日」関連トピック
http://tomorine3908.cocolog-nifty.com/blooming/2006/06/post_7c50.html
http://tomorine3908.cocolog-nifty.com/blooming/2006/07/post_2233.html
http://tomorine3908.cocolog-nifty.com/blooming/2007/06/post_4992.html

◎「お父さんの写真」関連トピック
http://tomorine3908.cocolog-nifty.com/blooming/2007/09/post_e031.html

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2009-06-12

これぞM教師の予備軍!?

先日明るみになった京都教育大学の学生による居酒屋レイプ事件。

事件そのもののあらましは、なんか既視感がある、きわめてオリジナリティの低い(しかし、もちろん醜悪にして卑劣な)ものですが、今回は特に大学側の対応が、非常にマヅかったことが、世間の印象をより悪くするポイントとなっているようです。
「教育的配慮」の名の下に事実を非公表にするなどは、事件を隠蔽していると誤解されかねないし、そもそも初期対応もかなりおざなりだったように解さざるをえないです。
はては加害学生のひとりが、停学処分後に地元教育委員会に勤める父親の口利きで学童保育の指導員のアルバイトについていたなどは、ちょいと笑えない笑い話となってしまっています。

加害学生(逮捕されたのは6人)には刑事責任も含めて厳重な処罰を望む声が、方々から上がっていますが、これもまた必然でしょう。
さらには、今回の加害学生が属するのが「教育大学」、すなわち彼らが教育者の卵という立場でありながら、かかる行為に及んだということが、これまた世間の否定的な反応を引き起こしている側面は否めません。
少なくとも、彼らが自らの欲望のために他者を蹂躙してもまったく平気なメンタリティの持ち主なのだとしたら、将来において教壇に立って欲しくないのは、私も今では子どもを学校に通わせている親の立場として同感です。

ただ、同種の事件の再発防止という観点からすると、単純に加害者の人格を問題視し、あくまでも個人的な責任を追及したとしても、それはあまり効果的ではないというのもまた真理です。

実際、「名門大学の体育会系の学生が」「互いの人間的親睦を深めるべき場を悪用して」「女性に性的暴行をおこなった」という共通項を持ち、かつ事件として表面化したものだけでも、この10年余りの間に複数回の再発を見ていますから、いわばこうした事件が起きてしまいやすい構造自体は、じつはまったく手付かずだと言ってもいいのでしょう。

例えば、なぜ体育会系なのか?

そこに特定の男性集団に身を置いた際に人が陥ってしまう、ある種の歪んだ価値観の磁場があるのではないか?
よく言われるホモソーシャルな閉鎖社会の中で、互いの“男らしさ”を競い合うことで、その内部での地位が上下するという力学が、集団の行為の暴走を止められないことにつながっているという、ソレが体育会ではより顕著なのか??
(もちろん体育会系の体格が物理的にレイプを容易にしているという要件もあるでしょう。同様の磁場を持つ男性集団でも体格的には恵まれないパターンの場合は……やっぱアレですかね、これも先日問題になった“陵辱系”ソフトとか?)

あるいは、本来は持っていることが健全とされる男性としての性欲が、偏った情報に立脚して喚起され続ける結果、女性との関係性に不均衡が生じてしまう、そういう根源となっている、異性愛規範を持つ男女二分的な社会の在り方はどうなのか!?

……こうした観点から、事件の深淵を掘り下げて検証していくことは、決して社会が悪いせいにして事件をうやむやにしてしまうことではなく、逆に本当に醜い真実をつまびらかにすることで、世の中を変革するきっかけになるはずであって、それは勇気をもって告発をおこなった被害女性の意にも沿うものなのだと思います。

今の世の中が、女性に対して性的欲求を抱く者であれば誰でも、その人格いかんにかかわらず、同種の事件を起こす方向へ行ってしまいやすい、そういうふうに流されかねない構造になっているとしたら、……コワイでしょ? アナタも。
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◎ちなみに「M教師」というのは元々人事考課用の隠語ということなので、意味的にも明確な定義はないみたいですが、だいたい大きく分けると3パターンの事象を指すようです。

1.知られざる裏の顔に問題が潜む場合。公になるとあまり印象のよくない趣味とか。それがプライベートな範疇に収まっていればともかく、コレが特に教え子に対して何かしてしまうこととつながって、職務とクロスオーバーした際に大問題となる。
2.いわゆる学級崩壊を起こすなど、児童生徒とのコミュニケーションリテラシーを欠く、あるいは教科的なスキルが低かったりもする、指導力不足教員。
3.生徒などの側からは問題なくとも、管理職の命令を聞かなかったり――いわゆる日の丸・君が代なども含めて――する、そっち方向から見た問題教師。人事考課ということからすると、むしろコレが本来の用法なのかも??

拙著『M教師学園』でも、これら3パターンの問題をいろいろ織り交ぜて描いていますが、タイトルなど、イメージ的にはやや[1]がメイン!?

ただ、やはりこうして見ると、純然たる教育問題なのは[2]だけで、[1]と[3]は、社会のさまざまな事柄と結びついていて、一筋縄では解決できない難しいテーマです。

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2009-06-11

ペンネームお蔵入りの件

最新刊にして初の小説である拙著『M教師学園』、首都圏の大型書店なら、そろそろ店頭に並ぶ頃という情報もありますが、はてさて、どんな具合になるやら(^^ゞ

で、再度の確認ですが、ペンネームはノンフィクション系の既刊と統一して「佐倉智美」で出してます。
メールマガジンでの執筆時の「桃山ミユキ」は、事実上お蔵入り決定!? …な状況です(^_^;)
まぁ諸般の都合というか、今日の出版環境に由来する大人の事情とでも思っておいていただければヨイかなと。

◎ただし、余談ながら、『M教師学園』作中には、“桃山ミユキ”の名前が、ある人物として登場します。
ヒントは「南米ペルー名物・インカ帝国饅頭の中身は……」!?

もともとは[佐倉智美/桃山ミユキ]を、[中島梓/栗本薫]のごとく使い分けようという大それた野望だったわけなのですが、いゃー、なかなか世の中はアマくないですワ。
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で、先日
……と思っていたら、なんと中島梓/栗本薫 氏の訃報が!

というわけで、こんなところで引き合いに出させていただきスミマセンでしたm(__)m
&ご冥福をお祈り申し上げます

とはいえ、あれほどの巨匠になると、未完のシリーズとか少なくないのでは?
グイン・サーガとか…
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2009-06-09

本当に何も起こらなかった新聞小説

藤野千夜さんが朝日新聞の夕刊に連載していた『親子三代、犬一匹』が、今週で完結しました。

連載開始前の告知記事中の作者コメントで「事件らしいことは何も起こらないお話です」みたいなことが述べられていたとおり、東京の下町に住む一家のゆる~い日常が主軸となった小説でした。
もちろん、何も起こらないゆるい小説自体はあってもいいし、ネットをざっと見た限りでは、好意的な感想のブロガーは皆、そこをこそ評価する傾向が見て取れます。
次から次へとスリリングな事件が起こる手に汗握るジェットコースタードラマばかりが優秀なエンターテイメントであるわけでもないでしょう。

とはいえ、芥川賞作家でもある藤野千夜さんが、天下の全国紙・朝日新聞に連載小説を書くからには、何かこう、もう少し「しでかして」ほしかったという気も、私なんぞはしてしまいます。

特に、中盤から私が思わず注目してしまったポイントについてのオチは、えーっ、マジで単に「親戚だから顔が似ていた」だけなんですか!?

願わくは、じつは二重人格(正式には解離性同一性障害)の同一人物とか、せめて、じつは一卵性の(ゆえにどちらか一人はトランスジェンダー)双子………みたいなことは、やっぱ期待してはイケナイのでしょうか。
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うーん。
やはり朝日新聞。上野千鶴子さんが20年前に「ミッドナイトコール」の連載を引き受けた経緯を単行本のあとがきに記した際の表現にある「どんな人が読むかわからない、810万読者のプレッシャーに心理的に負けて、どんな人でも精彩のない文章を書いてしまうと伝えられる紙面」(!?)というのは、もしかして今ココでも有効だった(失礼!m(__)m)のか?

いゃー、朝日カルチャーセンターで一回きり講演したことがあるだけの私(^^ゞには、ちょっと想像が及びません。
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